メンタルリープとは、20ヶ月の間に10回おとずれる「何をしても赤ちゃんがぐずる時期」といわれるものです。
ある研究結果で、このぐずり期に赤ちゃんの脳が急成長しているということがわかっています。
赤ちゃんはメンタルリープでどんな成長を迎えるのでしょうか?
この記事では、メンタルリープ1回目から10回目までの内容をまとめています。
メンタルリープ週数の起算日は「出産予定日」ですのでご注意を。
メンタルリープの計算方法や根拠の詳細についてはこちらの記事をどうぞ!
メンタルリープでどんな成長を迎えるのか
各リープの詳細はこちらの公式ブログに載っています。
とても勉強になるブログです。
そのぶん情報量が多いので、リープの内容についてすべての記事を読み
赤ちゃんにどんな変化があるのかまとめてみました。
ただぐずりに耐えるだけではとっても辛いですが
そのぐずり期を抜けたときどんなことができるようになるのかを知ると、頑張れそうな気がしませんか?
メンタルリープ1回目 4~5週ごろスタート
生後1ヵ月前後の赤ちゃんはようやく産まれ出たあとの環境に順応しはじめます。
まだまだ子宮の中にいるようにぼんやりしていた感覚もはっきりしはじめ、目も少し見えるようになり、周囲に反応を示すようにもなります。
神経系や内臓などさまざまな部分の成長が著しく、体の内側や外側から受ける新しい感覚に戸惑いぐずってしまいます。
メンタルリープ2回目 7~8週ごろスタート
身体能力が発達します。
体の内側や外側で起きている出来事の簡単な規則性が理解できるようになり、赤ちゃんの世界に少し秩序がうまれます。
いわゆる「ハンドリガード」(自分の手を見つけてじっと観察すること)などを始めたり
部屋の壁にうつる影に興味をもって見つめたりする子もでてきます。短い言葉を発するようになる子もいます。(クーイング)
まだまだぎこちないですが、反射ではなく自分の意志で行動をとるようになっていきます。
指しゃぶりがはじまるのもこのころが多く、自分の心を安心させ癒す動作のひとつのようです。
ママにかまってほしがって泣いたり、食欲がなくなることもあります。
メンタルリープ3回目 11~12週ごろスタート
ぎこちなかった動きがスムーズになってきます。
声の音階が変わることや部屋を猫が横切ることなど
まわりで起こる出来事が一定の推移で移ろいでいることを理解し、物事の移り変わりをとらえる能力を身につけます。
ものごとの推移がわかることによって混沌としていた頭の中が整理されていきますが
目に見えて飛躍的に何かができるようになるわけではなく、赤ちゃんの中で少しずつ変化が起こっている時期だといえるようです。
メンタルリープ4回目 14~19週ごろスタート
物事の認識力が高まる時期。
短時間に起こる一連の出来事がわかるようになります。
例えばボールから手を離すと落ちて何度かはねるということのように、私たち大人が感覚的にわかっている一連の出来事を知り始めます。
手遊び歌のリズムや手ぶりも理解し楽しいと感じられるようになっていきます。
食欲が一層なくなり遊び飲みが激しくなったり、ぼーっとする時間が増えたりします。
メンタルリープ5回目 22~26週ごろスタート
距離がわかるようになったり、人やモノどうしの空間的な関係性を理解できるようになります。
内・外・上・下・横・間など距離や位置や配置がわかるようになるので、それを理解していないとできないような遊びを始めます。
ママが少しでも離れると泣きだすのは距離を理解するようになるからだそうです。
ママがどこかへ行ってしまうのを見たとき、それを追える身体能力のない赤ちゃんはとても焦ってしまうとのこと。
新しいことに挑戦したり、早ければズリバイを始めて行動範囲が広がってくる子もいます。
23週ごろにグズりやすくなる子が多いとのこと。
メンタルリープ6回目 33~37週ごろスタート
物事を分類する能力が身に付きます。
「食べ物」「動物」など物事を大きなくくりで総称する概念もうまれます。
それにともない「馬と犬」「牛と猫」などの区別がつくようになる時期です。
物事への探求心がしっかりとしてきて
床のごみを指でつまんで調べてみたり、食べ物を指でつぶすとどうなるかなど、熱心に観察したり研究したりし始めます。
そうしながら頭の中で物事をカテゴリー分けしています。
だんだんと考えていることが理解しやすくなってくるようです。
34週ごろにグズりやすくなる子が多いとのこと。
メンタルリープ7回目 41~46週ごろスタート
ごはんを食べるためにはスプーンを掴み、それをお皿に入れ、ものをすくい、口に運ぶ・・・など一連の出来事を覚えて再現できるようになります。
目的のためには決まった順序を踏まなければならないことを理解します。
これまではものを分解したりして研究することに熱心だったものが、ものを組み立てられるようになるのがこのころ。
人から必要とさせることに喜びを覚え、お手伝いをしたがるようになる子もいます。
40~44週ごろにグズりやすくなる子が多いとのこと。
メンタルリープ8回目 49~55週ごろスタート
このリープを迎えるころには赤ちゃんは1歳前後になっています。
決まった順序で行う一連の作業を「ひとつの物事」として捉えることができるようになります。
例えば、汚れたお皿を水につけ、スポンジを動かし、水で流すという動作が「お皿を洗う」というひとつの作業だとわかります。
また、物事に自分なりの方法で取り組むようになります。
7回目のときに理解した「順序」は基本的なパターンであり、そこに状況によって判断が加わることを学びます。
お手伝いをよくしたがるようになるようです。
49~53週ごろにグズりやすくなる子が多いとのこと。
メンタルリープ9回目 59~64週ごろスタート
悪ふざけをするようになったり、おしゃべりが上手になったり、おままごとや人のまねなど本当にいろんなことができるようになるころです。
感情を表現する練習をしはじめ、先を読んで行動することも。
このころが「人として守るべき基本的なルール」を子供に教える時です。
原則を覚えルールを理解できるようになりますが、自分のルールをかたくなに適用しようとし癇癪を起すこともあるようです。
少しでも手伝おうとしたり、間違いを正そうとするとそれだけでヒステリーを出してしまうことも。長い目で見守りましょう。
メンタルリープ10回目 69~75週ごろスタート
自分の中の原則を環境の変化に合わせることができるようになります。
判断ができるようになるんですね。
状況によって態度を選んだり、加減をしたり、善悪を判断する力が芽生える時期です。
また自分の家とおともだちの家など組織・体系がわかるようになり、一人称や二人称を理解できるようになります。
メンタルリープが当てはまらないことも
子供の成長は個人差が大きいですよね。
もちろん100%このとおりに成長するわけではありません。
ワンダーウィーク公式にも
ただし実際にいつ何ができるかは、その子の興味、取り組み方、身体の発育によって大きく変わります。
との記載があります。
赤ちゃんの成長は早いこともあれば、遅いこともあって当然です。
私はメンタルリープを知って、かなり気が楽になりました。
息子が毎日ぐずって手に負えない時期がきたときに感じていた
「なんで?!」「私のお世話が悪いの?」というネガティブな気持ちが
「そういう時期なんだな」と思えるように変化したからです。
もともと病は気からタイプなので、メンタルリープの存在を知っただけでグズり期が怖くなくなり
「どうしようもないぐずり」に対して苦労することもなくなりました。
最近ちょっと変だな?と思うときはメンタルリープの前後ではないか確認してみて
息子にどんな変化が起こっているのか観察するのが楽しいです。
(もちろんぐずぐずがヒドすぎてそれどころじゃない時も多いですが…)
メンタルリープという考え方はそういうふうに使ってみるのが、私にはちょうどいいかなと思っています。
メンタルリープ後にできるようになる事柄にとらわれず、赤ちゃんの成長を楽しめたらいいですよね。
メンタルリープについては、もっと詳しい内容やその時期に合った遊び・おもちゃ、ぐずり期の解決方法などが紹介してある本も出版されていて参考になります。
以上、各メンタルリープ期に起こる内容のまとめでした!