SNSでよく見かける「メンタルリープ」という言葉。
私も出産後しばらくしてからはじめてこの言葉を知りました。
もはや子育ての新常識として支持されているメンタルリープですが、一方で「医学的根拠がない」「嘘くさい」「怪しい」「宗教じみている」と批判の声も多数目にします。
メンタルリープってそもそもなに?実際はどうなの?と、調べてみたことをまとめました。
息子の育児日記と照らしあわせて
メンタルリープにあたる時期に変化があったのかも
チェックしていきます
赤ちゃんのメンタルリープとは
オランダのプローイュ博士が発見した「赤ちゃんは特定の時期にわけもなくグズる」という研究結果があります。
このグズり期を「メンタルリープ」と呼ぶのです。
メンタルリープはただのグズり期ではなく、この時期に赤ちゃんの知能が大きく発達することも明らかになっています。
メンタルリープ=知能の成長期なんだそう。
各時期で発達する知能は異なりますが、その成長についていけず赤ちゃんは戸惑ったり不安になったり動揺したりするそうです。
それが理由のわからないグズりとなってあらわれるんですね。
メンタルリープの時期
この「時期」というのは、20ヵ月の間に10回おとずれるといいます。
各時期にはその期間で成長する知能にもとづいた名称もつけられています。
以下がメンタルリープの一覧です。
※メンタルリープに入る時期は1~2週間ずれることもあるとのこと
メンタルリープ 計算方法
ここで重要なのは、メンタルリープの週数は「出産予定日」から数えるということ。
週数の数え方は出産予定日からの1週間を0週とします。
メンタルリープはグズりなどの行動や現象ではなく、脳・知能の発達段階を示すものです。
赤ちゃんの脳の成長は受胎したときからおなかの中でも起こっているため、出産予定日をもとに計算するとのこと。
息子は予定日より9日遅く産まれたので、誕生日から計算した実際の週数より早めにメンタルリープに入ることになります。
早産の赤ちゃんは、メンタルリープが遅れてやってくるということになるそうです。
メンタルリープの内容とは?
各リープの詳細はこちらの公式ブログに載っています。
が、情報量が多いので全部読んで赤ちゃんにどんな変化があるのか要約しました。
メンタルリープ10回分の内容総まとめについては以下の記事をご参考ください。
メンタルリープは嘘なのか?
メンタルリープは嘘やスピリチュアルの一種なのでしょうか?
私もはじめは見慣れないカタカナが流れてくるSNSを眺めながら
「育児にスピリチュアルを絡めているのでは…?怪しすぎ」と思っていました。
しかしメンタルリープの内容を要約してみるとわかるように
実は、言っていることは育児書と同じです。
脳や知能の発達には段階があり、だいたいどのあたりで大きく発達するか、どんなことができるようになるかが決まっている
そのころに戸惑いや情緒不安が見られ子供がグズることがある
まとめるとそういうことですよね。
なので、「嘘」「本当」「噂」という言葉で表現するのは少し違うのかもしれません。
「当てはまる」「当てはまらない」が適切なのではないでしょうか。
外国人の博士の研究なので、メンタルとかリープとか、〇〇の世界の入り口とか
日本人になじみのない言葉が並んでいることが「怪しい」「宗教じみている」「スピリチュアル」と思われるところなのかもしれません。
メンタルリープなんて嘘でしょ!と言われるのは
「赤ちゃんがわけもなく泣くのはメンタルリープという不思議な時期がおとずれるから」という
メンタルリープのざっくりしすぎな概要だけがひとり歩きして広まっているからかなと思います。
生きた人間に起こることなので、個人差も大きく
グズる時期のない子もいれば、全然関係ない時期に泣き止まない子、書いてある通りに成長しない子もいるでしょう。
「一概に言えないこと」がテーマなだけあって、賛否があるのは仕方がないなと思います。
メンタルリープの根拠について
メンタルリープには根拠がないという批判をよく目にしますが
メンタルリープの科学的根拠がこちらに記載されています。
もともとはチンパンジーの「退行期」をもとに、人間の赤ちゃんの行動を長らく研究して明らかになったもののようですね。
医学的とか科学的とかちょっと難しくて私にはなにも断言できませんが
プローイュ博士は40年近く赤ちゃんと母親の関係性を研究して、多くのデータからこのメンタルリープを明らかにしたそうなので
統計学的には信頼できる情報なのではないでしょうか。
息子はメンタルリープに当てはまっていたのか?
息子は現在生後4ヶ月で、計算上は第4のメンタルリープまできています。
各リープに当てはまっていたのか、育児日記を振り返ってみました!
1回目 誕生日から3週間すぎごろ
などめちゃくちゃ困っている様子。
「トイレにも行けず何時間も授乳し続けて、最後には抱っこも拒否されてさすがにメンタルが死んだ」と書いてありました。
ばっちりグズり期に入っています。
この2週間後には
などこれまでしなかったことを喜ぶ記載がありました。
これが知能の発達か…!
2回目 生後1か月半ごろ
時期的にはちょうどお宮参りのころです。
赤子のグズりにも少し慣れてきたようで、そんなに困った困ったとは書いていませんが、毎日ギャン泣き報告をしているのでグズり期ビンゴだったのかも。
このあとに
と書いていました。
ちなみに2回目のリープでは食欲がなくなるとありましたが
息子はリープとは少しずれたちょうど2ヶ月を迎えたときに哺乳瓶拒否を始めて、哺乳量もかなり減りました。
3回目 生後2ヵ月前半
印象的な言葉は「重たい新生児って感じ」
2回目のリープくらいまでは不機嫌が通常モードという感じでしたが
このころにはご機嫌な期間とそうでない期間がはっきりとわかるようになってきていました。
この期間を抜けて穏やかモードに入ったころには
と書いています。
4回目 生後4ヵ月ごろ
生活リズムがパターン化されてきてとても穏やかに過ごしていましたが、ある日突然火がついたように泣くようになりました。
特に夜寝る前のグズりがひどくて、今までのリープ中とは比べものにならない泣き方をします。
2週間ほどそんな状態が続いて、やっと落ち着きを取り戻しました。
生後3ヵ月ごろに買ったオーボールを最初はうまく使えずに泣いていたのですが
この時期を過ぎるとオーボールを掴み口元へもっていくとなめられる、手を振ると音が鳴る・投げられるということがわかってきたようです。
また、今までは目の前で私の手をちらつかせても反応なしでしたが、突然手をキツネの形にして振ると大喜びするようになりました。
こうして順を追って見ていくと、今のところグズり期はぴったりはまっています!
できるようになることや、そのとき起こる変化はやはり個人差があるのか、あてはまったりあてはまらなかったりですが
グズり期のあとにできるようになることが増えるという点では毎回あてはまっています。
ツイッターなどではメンタルリープは「子供のアップデート」と表現されることが多いですが、まさにそのとおりだなと感じますね。
メンタルリープの期間や長さについて
最後に、メンタルリープ最大の謎。
「メンタルリープの期間はいつからいつまでなの?」
「メンタルリープはいつまで続くの?」
ということについて。
各リープごとに継続の期間は異なり、1週間以内のこともあれば1ヵ月ほど続くこともあるそうです。
ですが正確な期間は公式サイトを見てもどこにも記載がありません。
が、公式アプリでは知ることができます。
公式アプリでは子供の出産予定日を登録すると
リープに入る時期、期限の良い時期、悪い時期、がカレンダーで一目でわかります。
そのリープのときに合ったあそびやケアの方法など読み物も充実していますよ。
真剣に取り組みたい方はメンタルリープの時期などを計算してくれるツール(アプリ)をダウンロードしても良いかもしれません。
メンタルリープを知ることはストレス軽減につながる
私は正直、メンタルリープを100%妄信しているわけではありません。
真正面からマジメに取り入れてしまうと
この時期に入ったからこれができるようになるはずなのに…
メンタルリープの時期じゃないのに泣き止まない!
とストレスを感じてしまう気もします。
これでは本末転倒ですし、正直、赤ちゃんは泣くときは泣きます。
でもメンタルリープという考え方を頭の片隅に覚えておくことで、赤ちゃんのグズグズが何日も続いて辛いなと感じた時に
そうか今はメンタルリープ中だ
今回は長いし激しいな
大型アップデートかな?
なんてグズり期を少し気楽に前向きに捉えることができると思うのです。
私はメンタルリープを知ってから、息子のグズりがひどくても
「今はそういう時期だから」とストレスを逃がすことができるようになりました。
たくさん泣かれても動揺せずにいられるようにもなりました。
ただし気を付けなければならないのは、ただのグズりではなく健康に問題があるときのグズりも考えられるということ。
公式ツイッターでも注意喚起がありましたが、なんでもメンタルリープで片付けず
少しでもおかしいと思う場合はすぐに受診することが大切です。
私はこんなものには逃げない!という考え方のお母さんもいらっしゃるでしょうし、子育てに正解なんてありません。
自分の良いと思うことだけ取り入れたらいいんですよね。
私はこれからも、自分の心の安定のためにメンタルリープという考え方を育児に採用していきたいなと思っています。