出産をして赤ちゃんを連れて帰るおうちに猫がいる場合、赤ちゃんと猫はいつから接触していいと思いますか?
私が産科の先生からいただいた答えは「すぐに接触しても大丈夫」でした。
当然、猫を手放す必要なんてありませんし
正しい対策をすれば部屋を隔離する必要もありません。
この記事では、赤ちゃんと猫が快適に接触・同居するために私がおこなった快適な環境作りを記録しています。
私は里帰り出産だったのですが、実家では3匹の猫を飼っています。
おす5歳 めす4歳 めす2歳です。きょうだいではありません。
里帰りを決めた時は、新生児を猫のいる家に迎えることについて何も考えていませんでした。
でも、猫にとっても赤ちゃんにとっても安全で安心できる快適な空間を作ることは、飼い主として親として大切な使命です。
猫は環境の変化にとても敏感な生き物。
今まで気ままに暮らしてきた空間に知らない生物が増えることで、大きなストレスを抱えるかもしれません。
一方の赤ちゃんも、体の機能がまだ十分でない状態で猫のいる空間にいて健康に問題はないのかとても心配になりました。
ですが、ほんの少しの準備で猫も赤ちゃんも健やかに生活することができました。
・妊娠中に猫とどう暮らせばいいのか不安
・赤ちゃんと猫の同居が不安
という方のお役に立てればうれしいです。
また、赤ちゃんを猫のいる家で育てるのはメリットもあるんです!
そんないいところもあわせて紹介します。
猫のいる家に赤ちゃんを迎える基礎知識

妊婦とトキソプラズマ症
猫飼いが妊娠・出産をするとき一番に気をつけなければならないのがトキソプラズマ症ですね。
ざっくりまとめると、妊婦さんがトキソプラズマに感染した猫の糞に触れることによってトキソプラズマ症になった場合、胎児へ感染し先天性トキソプラズマ症を起こす可能性があるのです。
特に妊娠初期の妊婦さんが感染した場合のほうが胎児への感染率が高いです。
産院によるかもしれませんが
トキソプラズマの抗体検査を妊娠中期に行うことが多いです。
私も知らないうちに検査されていましたが、抗体はありませんでした。
産院の先生からは

・猫と新生児の接触よりも猫と妊婦の接触のほうが心配
・猫の糞尿の処理はしないこと
・やむを得ず処理をする場合はマスクと手袋を装着しよく手を洗うこと
・猫に口を近づけたりキスをしたり濃密な接触は避けること
とアドバイスをもらいました。(リンク先にも全く同じことが書かれてますね)
自分の家で飼っている猫がトキソプラズマ症に感染しているかどうかを調べるのは難しいので、感染のきっかけになるような行為を自らなくしていくしか方法はありません。
だけどそんなにおびえることはありませんし、ましてや猫を捨てる・預けるなんてことを考える必要はありません。
詳しくはこちらを読んで安心してください。
私はトキソプラズマ症についてはそこまで気にしていませんでしたが、産院の先生に言われたことは守って妊婦生活を送りました。
赤ちゃんと猫アレルギー
そして赤ちゃんを迎えるときに気をつけたいのが、猫の抜け毛やフケ。
出産前に小児科の先生にうかがったところ、体質もあるので一概には言えませんが
まだホコリや汚い大気に触れたことのない赤ちゃんが猫の毛やフケを一気にたくさん吸いこんでしまうと、アレルギーの発症などが考えられるとのこと。
猫アレルギーのアレルゲンは唾液とフケと言われています。
猫は自分の毛をなめるので、唾液の付いた毛もアレルゲンになるとのことです。
ただ、猫を飼っていると抜け毛やフケの浮遊をゼロにするのは不可能です。
赤ちゃんだってこの世に生まれてきたからには、汚い空気を一切吸い込まない生活は不可能ですよね。
なので「一気に大量に」吸い込むことのないよう気をつけてあげましょう。
また、ノミ・ダニなどにも注意を払いましょう。
そのために
・部屋を毎日掃除して清潔に保つ
・抜け毛がたまった床(要は掃除していない場所)に赤ちゃんを置かない
・赤ちゃんの居場所は常にコロコロをかける
・猫のノミ・ダニ対策をしておく(フロントラインなど)
など対策をとりましょう。
私は意外と洋服が厄介でした。
どうしても毛がついてしまうんですよね。
ちょうど赤ちゃんを抱っこする胸元や腕など要注意です。
洗濯槽に猫の毛が落ちていることが多く、洗いたてのタオルなんかにも毛がついてしまいます。
普段は気にしないんですが、赤ちゃんに使用するときは気を遣いました。
猫の毛対策にもなるので、赤ちゃんの洋服類はほかの洗濯物とは別に手洗いしていましたよ。
※これらはアレルギーを必ず発症させない方法ではありません。あくまでも赤ちゃんが快適に暮らせるようにする対策です。
※アレルギーは体質なので気をつけていても発症することもあります。赤ちゃんの様子をよく観察しつつ異常を感じる場合はすぐに受診をしましょう。
これをふまえて、私が準備したことや気をつけたことを振り返ります。
新生児と猫の同居対策 購入品編

我が家の長男ねこ
空気清浄機を買う
我が家は導入しましたが、これはあってもなくても良いとは思います。
ただやっぱりアレルギーが気になったので、なるべく空気をきれいにしておきたくて購入しました。
我が家が購入したのはこちらの空気清浄機。
ペットの毛や大きなほこりも取り除いてくれます。
アレルギーは猫だけでなくハウスダストなどでも発症するのでそのリスクも下げてくれることを期待して購入。
結果、息子は猫アレルギーを発症することはありませんでした。
赤ちゃん用の蚊帳を買う
これは買って大正解でした!
ベビーベッドやベビー布団に赤ちゃん用の蚊帳を置いておくことで
就寝中の猫の侵入を防ぐこともできますし
蚊帳がバリアとなって浮遊している毛を吸い込みにくくなります。
赤ちゃんが寝ていないときに猫がベビーベッドを寝床にすることもありません^^
なにより自分が安心できます。
本来床に置いて使うんですが、私はベビーベッドにかぶせていました。

▲ 暗い部屋で撮ったので画質が最悪ですが…
幸い、猫が飛び乗ってきたことはありませんでした。
サイズが2種類あり、私は大きいほうを買いました。
ベビーベッドや布団のサイズを測ってから購入したほうがいいと思います。
ダニもとれるコロコロを買う
ペットのいる家庭にはコロコロは必須だと思いますが、ただゴミをとるだけでなくダニも一緒にとれるコロコロがあるんです。
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このコロコロはペットの毛が本当によく取れます!
切りやすいしめくりやすいのでストレスが全くありません。
子供がいて焦っているときにめくり口をさがしてイライラしたくなかったので本当によかったです!とってもオススメ!
新生児と猫の同居対策 配慮編

家具の配置替え
実家にはキャットタワーやキャットウォークがあります。
家中どの棚にも登り降り自由になっていて完全に猫ファーストの家です。
そこから赤ちゃんのスペースに飛び降りないように、家具などの配置を変更しました。
赤ちゃんの寝る場所、日中過ごさせる場所をだいたい決めて
その周りには上から飛び降りてこられないようにしておきましょう。
もし猫の性格上、噛みつきやひっかきが心配な場合は
心苦しいですが、近寄れないようにすることも考えたほうが良いかもしれませんね。
赤ちゃんから目を離さない
当然中の当然のことなのですが、改めて…
赤ちゃんから目を離さない
赤ちゃんから離れる時は安全を確保する
出来ることはこれに尽きますね。
猫は自分に乱暴してこない赤ちゃんには、自分から攻撃をすることはないと言われています。
でも、いつもは大人しく噛み癖もない猫でも初めて見る赤ちゃんを「味見してみようかな?」と、パクっとする可能性はあります。
猫飼いにとって、猫がそこらをうろうろするのも
たまになめてくるのも、体に乗ってくるのも
日常のワンシーンというか、いつもの光景すぎるというか…
ついつい猫と新入りの赤ん坊がいる空間なのだということを忘れ
一瞬目を離した隙に猫が息子の足をはむはむしようとしていてヒヤッとしたことがありました。
ただやっぱり、猫が赤ちゃんに危害を加えようとすることは一切ありませんでした。
手も出さない、威嚇もしない、でも少しだけ警戒しつつ、遠くからこっそりと見守っていてくれました。
次女の三毛猫は自分を姉だと思っているのか
息子が泣き出すと私のところへ走ってきて教えてくれたり、遠くで寝ていても泣いた息子の傍に駆け寄ってきたりと、その優しい心にほっこりしたものです。
猫と新生児のためにできること 猫のメンタル編

猫のスペースを侵さない
猫は自分のテリトリーをとても大切にしています。
赤ちゃんが猫のテリトリーを侵すことのないように部屋作りできるといいですよね。
とはいえ家具を動かしたりもするし、物理的に赤ちゃんが大きな声で泣いたりと
猫からすると自分のスペースに邪魔者が侵入してきたことに間違いはありません。
マンションで逃げ場となる部屋が少ない場合などはなおさら、猫のスペースなんてあってないようなもの。
猫がとても気に入っている場所や、何かあったときに避難する場所というのはある程度決まっていますよね。
その場所を侵さなければ猫は安心してそこへ逃げ込むことができます。
猫のスペースをきちんと確保してあげれば、安心して赤ちゃんとも同居させられます。
猫のペースで赤ちゃんに慣れてもらう
赤ちゃんを初めて家に連れて帰った日、猫に「ほら赤ちゃんだよ~」と見せたくなる気持ちをぐっと我慢してシレっとベビーベッドに置きました。
長男と次女は興味津々で見に来ましたが、長女は一切姿を見せませんでした。
おてんばな次女は最初こそ恐る恐るでしたが、すぐに慣れて息子の傍をうろうろ。
ずっとお姉さん面をしていました。

おっとり次女猫
長女は息子の泣き声がうるさいときだけ近くに来て怪訝そうに見つめていました。
注意をするようにニャーと長く鳴いたりも。
普段は一切興味がないようで近寄りもしませんでしたが。

気の強い長女
超ビビりな性格の長男は初めて見た生物に腰が引けて、毛を逆立たせて逃げていきそこから3日間は避難部屋から出てきませんでした。
4日目に部屋から顔を出せるようになりました。
5日目に息子のいるスペースにまで来れるようになりました。でも息子が泣いたり動いたりすると逃げていきます。
慣れてきたのは2週間ほど経ってからでした。この子は神経質で環境の変化にとても弱いので何をするにもゆっくりなのです。
このように、猫の性格によって反応が全然違います。
無理やり近づけたり、逆に引き離したりすると猫にストレスがかかります。
赤ちゃんに早く慣れるように匂いをかがせるなどの方法も紹介されていますが
赤ちゃんの安全を確保しつつ、猫が自分のペースで赤ちゃんに慣れるのをそっと見守るのが一番良いと思います。
猫にダメと言わない
赤ちゃんの寝ているところを触ろうとした、ベビー用品をなめようとした…など
とっさに

あっ!ダメ!!
と言ってしまうことがありますよね。
猫はびっくりしてその行為をやめて逃げていくと思いますが
何度も繰り返すと赤ちゃんに対して嫌なイメージを持ってしまいます。
猫ってほんとうにものすごく繊細な生き物なんですよね。
猫飼いはよく言いますが
「猫に触られたくないものを、猫の手の届くところに置くほうが悪い」
まさにこれです。
触ってほしくないベビー用品は徹底的にしまいこみました。
猫が赤ちゃんにいたずらしようとしたときは「ダメだよ~」と優しく声をかけて、抱っこで離れさせるなど
猫に精神的なストレスを与えない工夫が大切です。
なるべく猫をないがしろにしない
猫は飼い主さんのことが大好き。
誰にもとられたくないのです。
いままで自分だけのものだった飼い主さんのおひざの上が、別のなにかに占領されていたらさみしく感じるかもしれません。
実家では先住猫の長女とあとから来た次女が飼い主である私の母を取り合い、とても仲が悪いです。
一度も仲よくしたことはないし、長女は次女を威嚇し攻撃。
そのうち長女が精神的に病んでしまい、過剰グルーミングをするようになりました。
精神的に追い詰められた猫を見るのは本当につらいです。
私の周りでは猫が人間の赤ちゃんに嫉妬し激しく攻撃をしたという話は聞いたことがありませんし
実際にうちの猫たちも、自分よりも小さく弱いものだと理解し見守ってくれているようでしたが
「飼い主さんの気持ちが自分に向いてない」と感じて動揺し、いつもとは違う行動をとる可能性がないとは言い切れません。
例えば、トイレ以外のところでおしっこをするとか、(飼い主に)蹴りを入れたり噛みついたりするとか…
とはいえ、新生児のお世話をしつつ猫もいままでと同じように可愛がるのは本当に至難の業。
- 別の家族が今まで以上に猫をかまってあげる
- 「あっち行って!」と言うなどないがしろにしない
- 赤ちゃんが寝ているときはかまってあげる
- 1日1回は今までのようなスキンシップをとる(声かけや頭をなでるなど)
なるべく猫を我慢させないようにできたらいいですね。
私は決まった時間に必ずチャオチュールをあげるようにしていたので猫に嫌われずに済みました^^
ペットのいる家で赤ちゃんを育てるメリット
最後に、私の産院の先生に聞いた
猫(ペット)と赤ちゃんを同居させることで得られるメリットについて紹介します。
ただし因果関係がはっきりしていないこともあるそうなので、参考程度にされてください。
1.赤ちゃんの体が強くなる
「赤ちゃんの気管を強くするために1歳までに動物園に行く」
という話を聞いたことはありませんか?
動物の糞に含まれるエンドトキシンという成分が関係しているのですが、それと同じような効果があるのか
ペットのいる家で育った子供は風邪をひきにくいというデータがあるそうです。
清潔に掃除をしても排除しきれないペットから出る細菌に触れることで、免疫がつくのでは?と言われているとのこと。
2.赤ちゃんの情緒が豊かに育つ
動物と触れ合うことで、心が豊かに成長するそうです。
情緒や表情が豊かになり、言葉などもよく発するこどもになるよと言われました。

息子が生後3ヵ月になる直前まで里帰りをしていましたが
だんだんと猫の気配に反応するようになり、猫を目で追うようになりました。
家の中に人間以外の何かがいる、と感じていたのかもしれません。
そのころから表情や喃語が増えて、他の子よりも少し早く、生後2ヶ月になる前には声に出して笑うようになっていました。
猫のおかげかどうかはわかりませんが、もしかしたらそうなのかも?
私は、大好きな猫のいる家で赤ちゃんと暮らして幸せも倍になりました。
赤ちゃんにも猫にもストレスの少ない暮らしを作って、ぜひ幸せ倍増な新生活を送ってください。




