新生児の顔や首、頭に突然できる赤いぶつぶつ。本当にびっくりしますよね。私も新生児の息子に突然できたひどい湿疹に、しばらく悩まされました。
この記事は、もうすべすべの肌は一生見られないじゃないか?と思うくらいにひどかった乳児湿疹の記録です。
息子は病院でも診てもらい、生後3ヶ月を過ぎるころにやっと落ち着いてきて薬が必要なくなり、だんだんと湿疹を繰り返さなくなりました。
薬による治療とは別に、日常的なケアが大切だと感じたので治っていくまでの過程とケア方法を記していきます。
まだ湿疹が出ていない赤ちゃんも日々のケアをしっかりしていれば予防になります!
私は、もっと早くから息子の保湿を頑張っていればよかったと少し後悔しました
赤ちゃんのぶつぶつの多くは乳児湿疹
赤ちゃんの肌にできるぶつぶつの多くは乳児湿疹と呼ばれるものです。
そのほかの原因には、アトピーなどがあります。
乳児湿疹とは赤ちゃんの肌にできる湿疹の総称。
治ってはできてを繰り返すことが多く「新生児ニキビ」と呼ばれることもあります。
湿疹のできる主な場所
「顔」「首」「頭」などが多いです。
息子は顔・首・頭すべてに湿疹ができました。
乳児湿疹の原因
湿疹の原因はさまざまで特定するのは難しいようですが、多くは次の2パターン。
● 皮脂の分泌が活発になり毛穴が詰まることが原因の場合
● 乾燥が原因の場合
生後3ヶ月までの赤ちゃんは皮脂詰まりによる湿疹(脂漏性湿疹)
生後3ヶ月以降の赤ちゃんは乾燥性湿疹が出ることが多いそうです。
いずれにせよ、赤ちゃんの肌が大人の半分ほどの薄さしかなく
とても敏感であることで肌トラブルが起こります。
湿疹の状態
ガサガサがひどかったり化膿したり出血したり、子供によってさまざまですが痒みはあまりないのが特徴です。
小児科の先生から男の子のほうが乳児湿疹になりやすいと聞きました。
たしかに私の周りも乳児湿疹に悩んでいる人は男の子のママが多かったかも。
男の子のほうが皮脂の分泌量が多いのかもしれませんね。
乳児湿疹がでたきっかけ
息子のお肌に異変が現れたのはまだ新生児真っ只中の生後半月頃。
本当にある日突然、顔に湿疹ができました。
その日は夫と実父に息子をみてもらい外出したのですが、うまく泣きやませることが出来ず長時間泣いていたそうです。
それが原因なのかは不明ですが、出かけるときにはなかった湿疹が帰ってきたら頬にぽつぽつとできていました。
できはじめは白いぷつぷつでしたが、だんだん赤くなってきて、最終的には顔全体がぶつぶつだらけに。でも痒がる様子はありませんでした。
「痒がらないのは乳児湿疹」と聞いていたため、きっとそれだろうと様子を見ることにしたのです。
乳児湿疹は放っておいても治らない!
大人はニキビができても数日で良くなることが多いですよね。
その感覚で、数日うちに治るだろうと思っていましたが・・・甘かった。
頬に数個だった湿疹は2日も経たないうちに顔中に広がってしまいました。
乳児湿疹は生後2ヶ月以降、遅くとも生後半年ごろまでには自然と治癒するといわれていますが、当然ながらほったらかしでは治らないんですよね。
乳児湿疹 受診のタイミング
肌を清潔に保つ・保湿をするなど、必死にケアをして市販のベビー用塗り薬(非ステロイド)も使い多少良くなりつつあったのですが
湿疹発生から2週間後の1ヵ月検診でステロイド薬を処方されました。
以下、検診で小児科の先生から伺った受診に関するお話です。
- 化膿している
- 出血している
- 汁が出ている
- 痒がる
などの場合はすぐに皮膚科か小児科を受診しましょう。
(息子は部分的に汁が出ていました…)
軽度の場合はホームケアだけで湿疹がおさまる子もいますが
基本的に日々のケアは予防や湿疹を繰り返さない健康的な肌状態にするためもの。
できてしまった湿疹は薬で対処するのが一番なので、早い受診がオススメです。
アトピー性皮膚炎など、単純な乳児湿疹ではない可能性もあるので病院でみてもらうと安心しますよね。
湿疹はダラダラと時間をかけるよりも、一気に治したほうが良いとのこと。そのほうが繰り返しにくく痕になる心配もありません。
ステロイドの強さや副作用が心配
皮膚病にはステロイドがよく効くことはわかっていましたが、新生児には強すぎるのでは?副作用があるのでは?と心配し、敬遠していました。
が、小児科の先生によると
・ステロイドの副作用で皮膚が弱くなるのは長期間使用を続けたり、容量を守らなかったりした場合(保湿クリーム代わりに使ってしまうなど…)
・赤ちゃんに処方するのは弱いステロイドのためそんなに心配しなくても大丈夫
・特に顔や首など薄い皮膚への薬は弱いものを処方
・まず3日間使用して様子を見る
・肌がきれいになっても表面の炎症が治まっているだけなので、治ってきたら少しづつ頻度を減らして徐々に使用をやめていく
・塗ったり塗らなかったりすると治りが遅く繰り返してしまう
とのことでした。
用法容量を守ればこわくないんです!
安心して息子へ薬の使用を開始しました。
薬はすぐに効く でも湿疹は繰り返す
▲湿疹が出はじめたころの息子
ステロイド軟膏を塗り始めた息子ですが、薬の効果はすぐに現れました!
薬使用から3日後には赤みがひいてきて、1週間以内で肌がきれいになりました。
だけど薬の量や回数を減らすと、また湿疹ができてしまいます。
息子の肌は湿疹を繰り返しやすかったようです。
ただ湿疹ができるといっても、初めのころほど酷くはなくポツポツと数個にきびのように出てきたり、なんとなく赤く荒れる程度。
病院に確認したところ、湿疹が再発したら薬を使って様子を見るように言われたので受診はしませんでした。
薬を塗ったら良くなって、またできて薬を塗る…この繰り返しが続きました。
さすがにステロイドの長期使用になるんじゃないかと心配になり、繰り返さない肌にするためにも毎日のケアを念入りにすることにしました。
顔の乳児湿疹のケア方法
乳児湿疹に効果的なケア方法は清潔と保湿!
私はこんな方法でホームケアを行いました。
1.泡で洗う
初めて湿疹ができたころはまだ沐浴をしていたのですが、沐浴剤を使いボディソープは使っていませんでした。
乳児湿疹のケアでは、まず皮膚を清潔にすることが第一です。
そのため泡で全身を洗うことにしました。
まず、ガーゼは使いません。
繊細な赤ちゃんの肌をいためる可能性があるからです。
肌がこすれることによって湿疹が悪化してしまいます。
洗う時は手を使います。
使ったボディーソープは弱酸性のもの。
「水のような低刺激」というフレーズと赤ちゃんがリラックスする香りに惹かれ購入。
香りが強めですが私はすごく好きな香り。息子も泡を出すと喜んでいました。
ジョンソンのすやすやタイムシリーズはツイッターで「赤ちゃんが良く眠る」と大評判です。実際、息子はこれを使い始めてから寝つきがよくなりました。
90%以上の原材料が天然由来で赤ちゃんの肌にやさしい作りになっていますが、無添加にこだわる場合は香料が気になるかもしれません。
息子の肌には合っていて特に肌荒れもなく、乾燥が気にならなくなりました。
2.シャワーを直接あてて顔を流す
産院の沐浴指導で習ったとおり顔を洗ったあとはガーゼで泡を拭っていましたが、泡が残ると肌荒れの原因となります。
顔にもシャワーを直接あててしっかりと洗い流すことにしました。
水圧は弱めで肌への負担を柔らかくします。
また温度は38度〜40度と少し低めに。
熱いお湯だと肌が必要以上に乾燥してしまいます。
私は38度に設定しました。
赤ちゃんは羊水の中にいたので顔に水がかかっても大丈夫!とのことですが、最初はびっくりしてギャンギャン泣きました。
しばらくは泣いていましたがめげずに毎日流しているとだんだん平気になってきて、生後2ヶ月頃からは一切泣かなくなりました!
親の根気が大切ですね。
顔に水をかけるときのポイント
● なるべく体を立ててあげます。
寝かせた状態だと口や鼻に水がジャブジャブ入ってしまうからです。水は頭頂部からおでこを伝って顔に流れるようにかけていくと、眉間に水が流れたくらいで自然と目を閉じてくれます。
● 目を閉じたら顔に直接シャワーをあてます。
なかなか目を閉じない場合は眉間やまぶたを撫でるといいですよ。
ちょっと余談ですが、入浴中に耳をふさぐ・ふさがない問題、どうしてますか?
産院では耳に水が入るとよくないので耳は手でしっかりふさぐようにと指導されていたのでその通りにしていました。
しかし、リサーチしてみると耳をふさぐことによってかえって耳に負担がかかるためふさぐ必要はないとの情報も。
私は自分自身が耳に水が入って中耳炎になったことがあるのでこれからも息子の耳はふさごうと思うのですが、気になる方は産院や小児科・耳鼻科の先生に聞いてみても良いかもしれませんね。
3.お風呂あがりはすぐに保湿
お風呂あがりの完全に皮膚が乾ききる前に保湿をします。
医師から処方された保湿剤がある場合はそちらを使います!
私が使っている保湿剤はこちら
・ピジョン ももの葉ローション
・アロベビー
ももの葉ローションはあせもやにきびの予防や肌を清潔に保つ効果があるため愛用していますが、サラサラしているのでこれだけではすぐに肌が乾燥してしまいます。
そのうえからアロベビーで保湿。
ドラッグストアなどで買えるミルクローションをいくつか使いましたが
泡で顔を洗うようになってからは乾燥が気になるので口コミの良かったアロベビーを購入しました。
伸びがいいので少量でも顔全体を保湿できます。
顔だけなら1本で結構な期間使えますよ!
優しい植物の香りがお気に入りです。
アロベビーはとってもオススメ。使い始めてから息子の肌の調子がとても良くなったのでリピートしています。
乾きすぎずベタつきすぎず、つるつるして「肌が整った」という感じです。
純国産で日本人の肌に合わせて作られていて、99%以上天然由来成分なので安心して自分の子供に使用できます。
保湿のあとに、肌荒れ部分に薬をぬります。
(処方薬については医師の指示通りに使用します)
薬をぬる順番は保湿の後でも先でも良いようです。
4.朝起きたら洗浄と保湿
赤ちゃんも朝起きたらしっかりと顔を洗いましょう。
皮脂を取りすぎるのも良くないので水のみで清潔にします。
1.水で濡らしたコットンで顔を軽く押さえるように拭う
2.お風呂あがりと同じ手順で保湿
たったこれだけなので、朝の忙しい時間でも負担になりません。
コットンはなるべく柔らかいものや肌に優しいものを選びましょう。
決してごしごしこすることのないように、ぽんぽんと優しく押さえるのがポイントです。
5.乾燥や汚れが気になればそのつど洗浄と保湿
1日に数回、顔が乾燥しているなと感じる時やよだれやミルクなどで汚れたときはマメに洗浄(朝の顔の洗い方と同じ方法で)→保湿をしていました。
皮膚は約30日で再生する
皮膚は約30日かけて再生します。
そのため最低でも30日間はスキンケアを続けることが大切!
根気が必要ですが、治るまでの間に赤ちゃんに合うスキンケア商品やボディソープを探して試してみるのも楽しいです。
息子は以上のホームケアを続けて、湿疹を完全に繰り返さなくなるまで2ヶ月かかりました。(薬を使った期間は2週間ほど)
肌の替わり目に少し乾燥がひどくなりカサカサと皮膚の表面がはがれるような状態になったので、その時期は保湿を念入りに行いました。
こんなに基本的で簡単なことでも、継続すれば確実に肌を健康的な状態に戻すことができるのです。
湿疹のケアは症状が落ち着いてからが勝負だと思います。
まだ湿疹が出たことのない赤ちゃんは出る前から念入りにケアしておくことが予防になります。
この先また湿疹だらけの顔にならないように、引き続きケアを続けて肌を健康な状態に保っていきたいですね。